銀条(シルバーストリーク)
銀条(シルバーストリーク)とは、成形品表面に溶融樹脂の流動方向に沿って揮発成分などが製品表面に現れる現象。
原因
- 成形材料が熱分解し揮発性物質が現れる。
- 成形材料の可塑化不足
- 射出速度が速い
- 射出圧力、保圧が低い
- スクリューに空気が巻き込んでいる
- 金型温度が低い
- エアーベント不良
- ゲート位置の不良
- スプール、ランナー、ゲートが小さい
- 成形材料の乾燥不足
- 金型面に水分、離型剤などの原因
- 成形材料の発生ガスが多い
- シリンダー、ノズル温度が高い
- 可塑か工程にて空気の巻き込みがある
- 滞留時間が長い
- 金型冷却の過剰
- シリンダー温度のバランスが悪い
- 背圧不足
- サックバックの不適正
- コールドスラグの不良
- 異物混入
対策
- 成形材料の予備乾燥を十分に行う
- 背圧を上げる
- エアベントの設置
- ランナーにベントを設ける
- スプール、ゲート、ランナーの大きさの見直し
- コールドスラグの適正
- 射出速度を下げる
- 射出圧力、保圧を下げる
- シリンダー、ノズル温度を下げる
- 異物確認
- スクリュー回転数を下げる
- サックバックの適正
- 金型温度の適正
- 成形サイクルの短縮
- 金型温度を上げる
- ゲート位置の変更
- 金型の水分、離型剤をふき取る